戦略マネジメント研修は、マネジメントの本質である「部下育成」と「部下支援」を具現化するための研修です。
「部下育成」とは、自身よりできる部下を育てること
「部下支援」とは、部下が結果を残せるようにサポートすること です。
マネジメントとは「管理」ではなく、「部下育成」と「部下支援」のことです。
売上の結果管理や結果分析は、結果が出てからのことであり、営業管理者の本来の役割は結果を出すために、結果が出てしまう前の段階で「部下育成」「部下支援」を通じて具体的な指示・指導をする役割を担っています。
売上はあくまでも結果です。しかし、どうもマネジメントというものが結果管理と結果分析にすり替わっています。なぜそうなるかと言えば、社内にマネジメントの仕組みがないからです。仕組み無きままマネジメントを任せる結果として「部下育成」「部下支援」に至ることなく、売上という結果だけを重視することになるのです。
そこで、戦略マネジメント研修では、マネジメントをする上でどのような仕組みが必要なのか、その仕組みを活用しながら「部下育成」「部下支援」を具体的にどう行うのかを習得する研修です。
マネジメントの仕組みについては後述することにして、「部下育成」「部下支援」をする際に、自身の部下について深く知る必要がありますが、多くの企業の共通点として、上司が部下について深く知ることがありません。知る必要があるとも思っていません。なぜならば、自分のやり方というものが既に備わっているケースがほとんどだからです。
通常は、自身が受けてきたマネジメントのスタイルを自身の部下にも施そうとします。しかし、今の管理者がマネジメントを受けていた時代背景は、同じような労働価値観や会社のイズム、文化のもと同質化の環境下で育っています。
一方現代の若年層は、価値観も労働形態も多様化の環境の中で育ってきています。
つまり、上司と部下の間で、意を一つにしない状況があることを前提に考えなければなりません。しかしながら、先述のように上司は部下のことをプライベートも含めて深く知りません。これでは、マネジメント不全が起こって当然です。
ですので、この戦略マネジメント研修では、部下のことを深く知るために最低でも次の二つのサーベイを研修前に実施します。
内容は、
①モチベーションリソースサーベイ
→「人はなぜ一生懸命働くのか」といった働く動機の源泉のことであり、労働意欲や行
動に移す源泉となるモチベーションがどこにあるのかを把握します。
②行動特性サーベイ
→個々の「個性」や生活や仕事の中で、「繰り返し行動しているうちに定着したパターン」を見出し、その「行動特性」を把握することで、異なった行動パターンを強要するよりも、日常の行動パターンを活かす役割を担わすことで、生産性を高めようとするものです。
そして管理者自身のことについても、サーベイを行います。
③コミュニケーションスタイルサーベイ
→日頃仕事をともにする上司、同僚、部下には、その営業管理者の言動はどのように映っているのかという言動の特徴から、思考の表現と感情の表現の癖を見出します。
これらが、今後の「部下育成」「部下支援」を行う上で最低限必要なサーベイですので、戦略マネジメント研修を行う前に実施しています。